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ノワドココ
フランスの旅で出会った感動食材No.2
今回のフランスの旅で出会った感動食材No.2
“ブレス鶏”をまとめてみました

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産地・・・・・・・アン県 ソーヌエロワール=ジュラ県にまたがる
         特定の地域でなければならない
         ※今回訪問した場所は、ブルカンブレス
          ブレス産地のメッカともいえる場所で
          ブレス鶏の品評会で何度も最優秀賞を受賞した実績がある
          ブレス農家の方にお世話になりました。

土壌・・・・・・・・もともと湖であったこの地方は、水はけの悪い粘土質

気候・・・・・・・・霧が多く湿度が高いため、鶏の餌であるミミズや無ウィを掘り起こしやすい

規制・・・・・・・・フランスで数多く飼育されている鶏の中、唯一のA.O.C(1995年1月より)

品種・・・・・・・・ゴロワーズ・ドゥ・ブレス・ブランシュ種
          (赤いトサカ、白い羽、青い脚が特徴)

味・・・・・・・・・・脂肪が奥深くまで浸透しており、和牛でもないのに“霜降り”と表現される

調理法・・・・・・薄い皮膚と繊細な霜降りと言われる肉質
          水分を保ちながら加熱することで、他の鶏とは全く違う
          素晴らしくジューシーな旨さを味わうことができる

驚きの規制・・・カットして販売してはいけない
          脚に3色の保証金具を付け、背中にはA.O.Cラベル
          を貼らなければいけないが、驚くことにこの金具に飼育者の名前まで
          記載しなければいけない
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雑学1・・・・・・・・ブレス鶏と一緒にホロホロ鶏を飼育する理由は
          外敵が攻めてきた際、ホロホロ鶏は敏感でよく鳴くため
          ブレス鶏は逃げることができる
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           (ブレス鶏の後ろにいる黒い鶏が、ホロホロ鶏)
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雑学2・・・・・・・・非常に高価な鶏として有名な為、世界一偽物が出回りやすいともいわれている

牧場を訪れた感想は、ルイ王朝より続く伝統的な飼育法を
今でも忠実に守り続け、現在も尚その素晴らしさは昔のままであること。
そして、それを取り巻く人々の情熱と誇りに感銘を受けました。
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日本なら、鶏飼育の農家の方が
これほどまでに世界中から評価されたり、そこに育つ子供までもが
自慢にするとは思えません。
我々、この業界に携わる人々が自分の仕事に誇りを持ち
喜びを持ち、携わるべきだと思いました。

それにしても、ブレス農家の娘さん(きっと15歳くらい)は
自分の父親のことを尊敬していて、自慢なんだろうな~。
少し羨ましくも感じました。
by noix-de-coco-blog | 2009-10-18 15:47 | フランスの旅
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